補正下着OEM・卸戦略 ― 市場動向と成功事例

補正下着市場は拡大を続け、ブランド立ち上げのチャンスが広がっています。本記事では、OEMによる商品開発と卸による販売拡大の両輪をどう活用するかを、市場データと成功事例を交えて解説して、新しいブランドが成功するための必要要素を検討させていただきます。

9/3/20251 分読む

補正下着市場の拡大と新たな需要

補正下着は、かつては「体型を整えるもの」としての役割が中心でした。ところが近年は、姿勢改善や腰サポートといった実用性に加え、吸湿発熱・抗菌といった機能性、さらにファッション性を兼ね備えた商品が支持を集めています。SNSの普及により幅広い層へ拡散し、若年層から中高年層まで顧客層が広がり、EC市場においては「機能性インナー」として確かな地位を築きつつあります。

世界的にも市場拡大は顕著です。調査会社 H&I Global Research によると、2024年の補正下着市場は約27.3億ドル(約3,500億円)に達し、2030年まで年平均8.0%の成長が見込まれています。別の調査(Commercial Research Insights)でも2024年21.7億ドルから2033年37.3億ドルへと拡大予測(CAGR6.2%)が示されており、いずれの調査でも「長期的な成長市場」であることが共通しています。

日本市場でも安定した拡大が見られます。矢野経済研究所によると、2021年の国内レディースインナー市場は5,580億円(前年比101.3%)、メンズ市場は2,300億円(前年比101.0%)と小幅ながら成長。特にECでは「機能性」や「着心地」を重視して検索・購入する消費者が増え、補正下着は従来の niche なカテゴリーを超え、日常アイテムとして定着しつつあります。

OEMと卸 ― 成功ブランドの両輪

補正下着ブランドの立ち上げにおいては「OEMで独自商品を開発するか」「卸で即販売を始めるか」が大きな選択肢になります。実際には、多くの成功事例が両者を組み合わせ、リスクを抑えつつ成長を加速させています。

OEM:独自性とブランド価値を高める

OEMの魅力は、顧客の声を反映したオリジナル商品を開発できる点にあります。たとえば「ウエストは細く見せたいがヒップはつぶしたくない」といったニーズがあれば、部位ごとに異なる着圧設計や素材を組み合わせることで解決できます。耐洗濯性の強化や着心地改善など、ブランド独自のストーリーを商品に込められることが、長期的な価値につながります。

当社のOEMサービスは、新規ブランド様に適した小ロット対応と短納期出荷が可能です。さらに海外工場には日本語スタッフを常駐させ、品質管理や仕様確認をスムーズに進められる体制を整えています。工場直営のため中間マージンを抑え、日本の品質基準を満たしつつコストを最適化しています。

卸:スピード重視の市場テストに有効

一方、卸の強みは「即販売できるスピード」と「市場テストのしやすさ」です。商品開発に時間をかけず、まずは販売を開始し、売れ筋や顧客の不満点を把握できます。これらの情報は、次のOEM開発で非常に役立ちます。

当社では定番の補正下着を小ロットから仕入れ可能にしており、在庫リスクを抑えて起業資金を軽減できます。さらに、ロゴ印刷や簡易パッケージのカスタムにも対応。販売データや顧客レビューも共有することで、次のOEM開発に活かせるようサポートしています。

OEM+卸を組み合わせた実践ステップ

補正下着ブランドを持続的に成長させるには、以下の流れが効果的です。

  1. 卸で市場をテストする
    少量の商品を仕入れて販売を開始し、顧客の声を収集。
    例:「春夏用の薄手レギンス」と「秋冬用の厚手レギンス」を販売し、それぞれの使用感やレビューを比較する。

  2. OEMで差別化商品を開発する
    テストで得たデータを基に、新しい機能や改良を取り入れたオリジナル商品を開発。
    例:腰の疲れに関する声が多ければ、腰部にメッシュ素材を追加するなど。

  3. 両者を並行して拡大する
    OEM商品でブランドの独自性を打ち出しつつ、定番の卸商品も販売を継続し、安定収益を確保。
    SNSやインフルエンサーとの協業で商品の魅力を伝えることで、ブランド認知を広げる。

まとめ:今こそ参入の好機

補正下着市場は、世界で年率6~8%の成長を続け、日本市場でも需要の拡大が確認されています。
この流れを掴むためには、「OEMによる差別化」と「卸によるスピード販売」 を組み合わせた戦略が有効です。

当社は補正下着に特化したOEM工場として、小ロット・短納期・低コストを実現しながら、卸仕入れを通じた起業支援も行っています。市場テストからオリジナル商品開発まで、一貫して伴走いたします。

詳細はこちらまでご覧ください。<OEM/ODMの詳細>